睡眠時無呼吸症候群の治療ってどのようなことをするの?

睡眠時無呼吸症候群の治療とは?

SASと言われる睡眠時無呼吸症候群の90%を占めるといわれるOSA閉塞性睡眠時無呼吸の治療方法とはどのような物があるのでしょうか?

「睡眠時無呼吸症候群の診断方法とは?」に記載した内容で問診や簡易検査またはPSG検査などをおこない、検査値から総合的に判断し睡眠時無呼吸症候群と確定診断された場合には以下の様な生活習慣の改善指導や治療を行うことになります。

生活習慣の改善

減量で睡眠時無呼吸が軽減されることがあります。

肥満は、閉塞性睡眠時無呼吸の最も重要な危険因子とされています。
OSA患者の多くは肥満をともなっていると言われ、減量することで治癒が可能な場合があります。

特に男性は気道への脂肪が沈着しやすいと言われているので肥満男性は特に注意が必要です。以降の治療方法と並行して減量を進めながら総合的にOSAの治療をすることになります。

禁煙、就寝前の飲酒は止めましょう!

喫煙は気道の閉塞を誘発することから、OSAと診断された場合は禁煙する必要があります。

喫煙者にはOSA患者が多く禁煙によって改善傾向が見込めると言われております。

また、飲酒も気道の拡張を弛緩させることから閉塞を誘発してしまいます。

体位療法

OSAは睡眠中の体位によって無呼吸状態の程度が変わるため、睡眠中の体位では横向きが有効と考えられています。

しかし睡眠中に横向きの姿勢のまま維持することは難しいのが現状であり、長期間の継続はできません。特に軽症で体位性のOSAにおいては、体位維持を補助するグッズも有効かもしれません。

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薬物療法

OSAに対する薬物療法も今まで選択的セロトニン再取り込み阻害剤、三還系坑うつ剤などの有用性が検証されてきたが、現在OSAに対する有用性が確立されている薬物療法は存在しないようです。

口腔内装置の装着

睡眠時に下あごが奥に下がることから気道の閉塞を起こさないように、口腔内装置といわれるマウスピースを装着して眠るようにします。

これにより、あごを強制的に前に持ってくるため睡眠時にあごが下がることを防ぎます。



持続気道陽圧CPAPなどの治療

OSAの治療では、CPAP療法と呼ばれる治療法があります。

CPAP療法とは鼻にマスクを装着してマスクに陽圧をかけれる装置がつながっております。マスク内を装置で陽圧にすることで、睡眠中の気道閉塞が起こるのを予防する方法になります。

CPAP療法によって交感神経の抑制作用があることから、浅い睡眠となるレム睡眠を抑える効果があると言われておりますが、就寝時に常にマスクを装着しなければならないなどの不快さもあります。

日本ではCPAP療法は保険適応されます。その適応条件以下になります。

・自覚症状がある
・PSG検査にてAHI≧20
・簡易モニターでAHI≧40を認めた場合

CPAP療法の保険での金額は3割負担で約4350円程度となります。

(平成28年保医発0304第3号)より算出

外科療法

口腔咽頭部分を外科的に治療して、柔部組織による気道閉塞を解消する術式で,口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(こうがいすい なんこうがい いんとうけいせいじゅつ)と呼ばれる方法になります。

口腔咽頭部分の軟口蓋(なんこうがい)、口蓋垂(こうがいすい)、口蓋扁桃(こうがいへんとう)と呼ばれる部分(口の中の柔らかい組織)を切除することで睡眠時の気道閉塞を解消する術式となります。

手術となると、入院をすることになるので費用もそれなりにかかることになります。

外科療法が妥当とされるのは以下の項目が満たされた場合になります。

・臨床的に治療を要すると判断されるOSA
・CPAPなどの保存的療法が受容できない
・リスクの低い安定した全身状態
・患者が十分説明を受け、合併症などの理解をされた上での手術

まとめ

睡眠時無呼吸の症状があらわれたら、簡易検査やPSG検査など行い睡眠時無呼吸症候群と診断されるとCPAP療法をおこなうことになります。

検査やCPAPなど自己負担もかなりかかることになりますので、睡眠時無呼吸の原因となる肥満、就寝前の飲酒、喫煙など生活習慣を改善することにも気を付けたいところです。

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