睡眠時無呼吸症候群の診断方法とは?

診断方法を簡単にまとめました!

睡眠時無呼吸症候群の症状が長く続くことで体に影響が起こることは以前の記事に書いたので参考にしてください。それではどのように睡眠時無呼吸症候群の診断をするのでしょうか?またその基準はどのようになっているのかまとめてみました。

簡単に流れを説明すると

問診

スクリーニング、簡易検査

PSG(睡眠ポリグラフ検査)

確定診断

治療方針の決定

その後、治療となります。

 

はじめは問診から!

生活習慣、自覚症状や日中の眠気の程度、基礎疾患の有無などを問診で確認します。
睡眠時の状態を把握するには可能ならパートナーに同席してもらいましょう!
日中の眠気の定量的な評価に(ESS)と言われるEpworthの眠気テストをおこない評価します。

以下の状況からどのくらいうとうとする(数秒~数分眠ってしまう)と思いますか?最近の日常生活を思いうかべてお答え下さい。

0:うとうとする可能性はほとんどない
1:うとうとする可能性は少しある
2:うとうとする可能性は半々くらい
3:うとうとする可能性が高い

症状点数
座って読書をしている時0,1,2,3
テレビを見ている時0,1,2,3
公の場で座って何もしないとき(観劇や会議など)0,1,2,3
1時間続けて車に乗せてもらっているとき0,1,2,3
状況が許す場合で、午後に横になって休息するとき0,1,2,3
座って人と話しているとき0,1,2,3
アルコールを飲まずに昼食をとった後、静かに座っているとき0,1,2,3
車を運転中、交通渋滞で2~3分停止しているとき0,1,2,3
合計

診断基準は以下のようになり、11点以上から簡易検査へ進みます。

点数眠気の評価
5点未満日中の眠気は少ない
5点〜10点日中の軽度の眠気
11点〜15点日中の強い眠気あり
16点以上日中の過眠重度

スクリーニング・簡易検査方法

問診から睡眠時無呼吸症候群が疑われると、次に簡易検査をおこなうことになります。
簡易検査自体は主に自宅でできる簡単な検査になります。

パルスオキシメータを活用した検査方法

パルスオキシメータと言う小型の機器を使った検査になります。この機器は本体にプローブと呼ばれるセンサーが付いており、このセンサーを指に装着しながら一晩過ごします。

この装置で測定する指標は、酸素飽和度(SPO2)と呼ばれる体の中にどの程度酸素が供給されているかを測ります。

睡眠時無呼吸症候群では、睡眠時に呼吸が止まることから体の中に酸素が取込まれなくなるので酸素飽和度が低下します。

パルスオキシメータを活用した検査では、酸素飽和度の低下の度合いから睡眠時無呼吸の状態を把握する検査になります。

診断は、正常値酸素飽和度95%から睡眠時に、3%以上の酸素飽和度の低下が起こった回数をカウントします。

指標は、酸素飽和度低下指数(oxygen desaturation index : ODI)となります。

1時間あたりのODIのカウント数で睡眠時無呼吸症候群の程度を簡易検査できます。

酸素飽和度低下指数:3%ODIと表記されます。基準値は以下の通り!

15回以上を疑いと判断します。

3%ODI測定値診断
14回以下正常
15〜29中等症の睡眠障害の疑い 
30回以上重症の睡眠障害の疑い

パルスオキシメータの測定とは別に、口と鼻にフローセンサーを装着することで詳しい指標を見ることができる検査として呼吸障害指数(respiratory disturbance index :RDI)があります。

簡易モニターで無呼吸/低呼吸の総回数を記録します。
無呼吸/程呼吸の回数を睡眠時間で割って、1時間あたりに換算したもので基準は以下の通りです。

RDI測定値診断
5〜19回 軽度
20〜39回 中等度
40回以上 重度

RDI、40回以上の場合は睡眠時無呼吸症候群と診断されることもあります。

終夜睡眠ポリグラフィー検査(polysomnography:PSG)

PSG検査は、専門施設で1泊2日の入院しながら実際の睡眠時の状態を測定する検査です。

先の検査内容の他に、脳波や筋電測定が可能なため睡眠の深さまで測定でき、眠りの深さと呼吸状態を同時に測定できる検査です。
睡眠時無呼吸症候群の診断は通常このPSG検査を行うことで、確定診断をすることになります。
PSG検査で測定される指標は、無呼吸/低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index : AHI)と呼ばれRDIと同様に無呼吸/低呼吸数を測定した数になります。

終夜睡眠ポリグラフ検査により,無呼吸/低呼吸指数AHIが5回以上で睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

AHI測定値診断
5~14回軽症
15~29回中等症
30以上重症

まとめ

睡眠時無呼吸症候群の診断は、自覚症状の判断から簡易検査、確定診断検査と進むことで最終的に睡眠時無呼吸症候群と診断されることになります。
診断から治療へとなるわけですが、日本人の潜在的患者数は300万人、治療されている患者数は1/10とも言われております。
これらを考えると日頃の睡眠や体調変化などをこまめにチェックすることが大事で、自覚症状などが起こった時には専門機関で診てもらうことをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群を解消するためのエクササイズ方法の紹介

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