睡眠時無呼吸症候群が体に及ぼす影響がけっこう恐い!

睡眠時無呼吸が体に及ぼす影響

睡眠時無呼吸が体に及ぼす影響として、疫学的に調べたデータから、循環器疾患との関係を示すことが明らかになっております。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の世界の疫学的コホート研究から睡眠時無呼吸症候を発症した人々は無呼吸の無い人と比べると、心不全、脳卒中、冠動脈疾患を発症しやすいと言われております。

理由は、無呼吸状態が続くことで起こる血中酸素濃度の低下などが原因で2次的な病態が起こることが原因と言われてます。
また、睡眠時無呼吸症候群では高血圧など、睡眠時無呼吸症候と血管疾患の合併症をともなうことが明らかにされております。

循環器疾患とOSA

OSAは睡眠時に呼吸への弊害から低酸素血症や交感神経活性を高めてしまいます。
それによって起こる二次的な病態を発症することがわかってきており、特に循環器疾患との関連は強くOSAによる病態が健常群と比べても明らかに高いことがわかっております。

 

睡眠時無呼吸症候群の体への具体的な影響とは?

睡眠時無呼吸症候群と高血圧
睡眠時無呼吸患者と高血圧の関係ではOSA患者の50%に高血圧が認められ,高血圧患者の30%にOSAが認められます。
米国の研究では睡眠時無呼吸患者の重症群と軽症群を比較したところ、重症群群で有意に高血圧罹患率が高くOSAが高血圧発症の独立した危険因子であることが示されているのです。

睡眠時無呼吸症候群と心不全
心不全患者の11~37%にOSAが合併すると報告されており、男女別にみると,男性38%,女性31%と男性が多い。
心不全におけるOSAの危険因子は,男性では肥満,女性では年齢(高齢)となった。

海外での研究では平均2.9年間の観察研究によれば,OSA合併心不全患者における死亡率は,無治療の場合軽症群群に比べて中等症以上群で有意に高いとが報告されており、また我が国でのOSA合併心不全88例における観察研究でも無治療OSA群の死亡および入院率が有意に高かったと報告されている。

睡眠時無呼吸症候群と脳血管障害
50歳以上を対象にした平均3.4年間の観察研究によれば軽症以上群における脳卒中および死亡リスクは対照群に比べ有意に高く、また、一過性脳虚血発作で入院した患者の62%がAHI≧10であり、健常者に比べ有意に多いことも報告されていることからOSAの脳血管障害発症への関与も示唆されております。

睡眠時無呼吸症候群と不整脈
OSAにおける不整脈の合併率は高く,AHIの増加や低酸素血症の増悪に伴い増加する。夜間の不整脈はOSA患者の50%近くに認められる。

睡眠中に比較的よく認められるのは,心房細動,非持続性心室頻拍,洞停止,2度房室ブロック,心室期外収縮などである。

重度のSDB(睡眠呼吸障害)は夜間の不整脈のリスクを2~4倍高めるようです。

睡眠時無呼吸症候群と虚血性心疾患
冠動脈疾患患者におけるSDBの合併率は、冠動脈疾患のない患者における合併率の約2倍であるとされ、また、健常者と比較した場合、OSA患者における虚血性心疾患の発症リスクは1.2~6.9倍と報告されている。

スペインにおける平均10.1年間の前向き観察研究によれば、健常者と比較した場合、無治療重症OSA患者群の致死的心血管イベント(心筋梗塞あるいは脳卒中による死亡)および非致死的心血管イベントの発生率は各々2.87倍、3.17倍増加する。

睡眠時無呼吸症候群と予後(突然死)
心原性突然死を来たした112例の解析によれば、OSA症例での深夜0時~午前6時における突然死は46%であり、OSAのない症例(21%)に比べ有意に高頻度であり、OSA症例が同時間帯に心原性突然死を来たす相対危険度は2.57倍であった。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドローム
睡眠時無呼吸患者群は正常群に比べてメタボリックシンドローム合併症率は男性で2倍、女性4倍との報告があります。

重症群においてはさらに合併率が高く男性3倍、女性7倍となると言われております。

睡眠時無呼吸で合併されるメタボリックシンドロームは前述の循環器疾患発症の危険因子とされていることから注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群と交通事故の関係
睡眠時無呼吸症候群の症状にみられる特徴として日中の眠気があげられます。

記憶にあるところでは新幹線の運転士が運転中の眠気から駅をオーバーランしたのも睡眠時無呼吸症候群であったと言われました。

睡眠時無呼吸が交通事故とどのように関係するか調べた研究では、睡眠時無呼吸症候群患者では健常人に比べて7倍交通事故の発生率が高く、重症度が高まると事故率が上がるとの報告があります。

まとめ

以上のように睡眠時無呼吸と循環器疾患の関連性は高いことが考えられ、そのまま放置することで予後も悪くなることが示されております。

また、日常生活においても急な眠気などをともなうことで、交通事故等の危険性も上がることから少しでも睡眠時無呼吸症候群の症状に思い当たることがある場合は、早めに医療機関での検査をすることが重要といえるでしょう?

それにしてもちょっと恐いぐらいの内容ですね!

スポンサードリンク